スリザリンはいやかい?ん~、じゃあ絞首刑!!



~もしもハリーポッターの世界が
不良っぽかったら~


マルフォイ「てめえどこホグワーツじゃコラアアアアアアアアア!!!!!!!」

ハリー「てめえこそどこフィンドールじゃコラアアアアアアアアア!!!!!!!」

ヴォルデモート「うるさいんじゃジャリコラアアアアアアアアア!!!
OBなめんなコラアアアアアアアア!!!!!」

ダンブルドア「うっさいんじゃボケコラアアアアアアアアアア!!!!
お前ら全員退学じゃボケコラアアアアアアアア!!!!!」

組み分け帽子「コラアアアアアアア!!何が組み分け帽子じゃー!!
めんどいんじゃ!!こんなもんほんまめんどいんじゃ!!!!
全員スリザリン!!!余すことなくスリザリン!!!」

ロン「それポン」





鬱が克服できない!よし、誰か死ね!



~水死体 心の日記~



話はさかのぼること
数週間前

母親から一通のメールが
突然送られてきたのです




メール差出人:おかん

タイトル:無題

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あんたの好きな楽しんごが
10チャンでてるよo(^-^)o

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え・・・?ポッカ~ン。ポツネ~ン。
ちょっと待ってください!!!

まったくもって好きじゃねえ!!!!!!!!

それは一体どの脳細胞から飛び出てきた情報!!??
今まで楽しんごが好きなんてそんな話を一度でもしました!?
つーか好きであったとしてもバリクソどうでもいいわ!!!

しかし、私はすぐに
思いとどまりました。

ここで「いや別に好きじゃないですよ」と返信するのは
無粋としか言いようがない。


そうだ。そんなことはいいじゃないか。
母さんよ、ありがとう。

素直に「ありがとう。見るね(^-^)」と返信した。
もちろん見ませんでしたけど。




数日後、今度は
母親から電話がきたのです。



水死体「何?」

おかん「ちょっと!あんたの好きなラク・シンゴが
テレビ出てるで~。見てる?」

水死体「いや、ラク・シンゴって何!?
あれタノシンゴね!!」

おかん「田野さん?」

水死体「か、どうかは!!!!!!
か、どうかまでは!!!!!!
っていうか、え?
電話の内容、そんだけ?」

おかん「あんた、めっちゃ好きや言うてたから
教えてあげようと思って…。
お母さんこの人初めて見るけどな~。今日のゲストなんやて。
タノシンゴが芸をやるらしいで!」

水死体「芸て!!!ささいなことですけど、芸っていう表現!!
まあそれはいいとして、あのさあ・・・」

おかん「ほらほら!CM終わった!今から出てくるで!
・・・なんか、うわ、なんか、ええ~・・・
あんたこんなん好きなん?」

水死体「いやもう、オカン。ちょっと聞いて。
ぶっちゃけ言うけど、実は全然好きちゃうで。
楽しんごが好きなんて今まで1回も言ったことないから」

おかん「え・・・・?」

水死体「それさあ、多分、ユウジ(弟)が
言うたんかなんかと勘違いしてへん?」

おかん「どうしよう~。
家族のみんなに、今からあんたがめっちゃ好きな芸人が
出てくるから、電話してくるって言うてもた・・・。
お父さんも『じゃあ見る』って・・・。」

水死体「止めて止めて止めて!!!!!!
今すぐ止めて!!!!違うと!!勘違いだと叫んで!!」



電話の向こうから、かすかに
聞こえるBGM



 ( あ~んっ♥ ドドスコスコスコ ドドスコスコスコ 
ドドスコスコスコ LOVE・注入ぅ!! アハハハ・・・)



おかん 「やばいわー。お父さんなんか・・・
ちょっと、あかん。

ごめん電話切るわ」


水死体「おとーさーん!!!!!!!!!!!!」









おわり

やばーい!まった遅刻しちゃう!もういいや死のう!



~水死体、お買い物をするの巻~

生まれて一度も服を着たことのない私こと水死体が、
いい加減、人の服ほしい!人間の知性がほしい!と思い立ち、
洋服店に服を買いに行った時のお話です。


ふと立ち寄ったその洋服店は、若者向けのシャレた店でしたが
ちょうどゴールデンウィークセールをやっておったので、
展示品の1点ものに限り、破格の500円という内容でした。


「ごごご、ゴヒャクエン!」とドラえもん的な感情表現を交えつつ
高ぶる気持ちを抑え、店内を物色していましたところ
この季節にちょうどいい素材の半袖を発見いたしました。
色や形も見事、自分のほしかったデザインだったので
「買いましょう」と服と服の間からズッポリ引き抜きました。

しかし、その半袖には、胸の部分にデカデカと
文字が縫い付けてあるのです。



「 POKER FACE 」

ポーカーフェイス。



私はしばらく考えてから、
服を元の場所にズッポリねじこみました。

しかし、しばらく店内を見た後、また、先程の場所に戻り、
その服をズッポリ引き抜くと、今度は鏡の前で
自分の体にあてがいながら、胸の部分に注目しました。



「 POKER FACE 」

ポーカーフェイス。




(うん。違うなあ。)

そう思った私は、再びその半袖を
元の場所に戻そうとしました。

が、しかし、その半袖は本当にお値打ちで、
デザイン自体はとても良かったので、
いよいよ私は悩んでしまいます。
心の中で1人会話、いわゆる葛藤が始まりました。


(別にポーカーフェイスじゃないなあ。
完全ニヤついてるなあ。素の顔でニヤついてるよな。
でもポーカーフェイスって書いてるからって
ポーカーフェイスじゃないといけないっていう事はない。
むしろポーカーフェイスになればいい。
しかし、こんなに大きな文字で堂々と
ポーカーフェイスって書いてるのにもかかわらず
ものすごい汗かいて緊張してたらどうなるの?
ポーカーフェイスなのに汗ダラダラ流しながら
「まことに面目ない」って言いながら汗拭いてもいいの?
うちわパタパタしながら「蚊にさされた、かっゆ~」て
情けない顔しながら言ってもいいの?
そんな事を言い出したら全国のポーカーフェイス着てる軍を
敵に回すことになるの?でも今現在、肯定したところで
全国のポーカーフェイス着てる軍が
味方になってくれるわけでもないよね!?
イジられてる時に「ええやん、ポーカーフェイス!」って
親指立てながら言いに来てくれるわけではないよね?
人はいつだって1人なんだね!?生まれた時から孤独なんだね!
うん、やっぱりポーカーフェイスはまずい!!!!!!!!!)

心の中で、そう結論がくだされたとはいえ、
まだ未練が残っていたものですから、
私はなかなかその場を去ることができず、
未練を引きずったままポーカーフェイス半袖を
中途半端な棚の上に置き去りにしようとしました。

しかし、よく探せばポーカーフェイス半袖よりも
もっと良いものがあるかもしれない・・・。
そう、もっと別の文字のバージョンや
無地バージョンがあったらとしたらどうする?
そうすればこのポーカーフェイス半袖への未練も
きっぱりと断ち切れるだろう!
ていうかその前に、服を元の場所に戻そう!店員キレよる!

そう思い、振り向いた瞬間、ポーカーフェイス半袖は
棚の上から忽然と姿を消していたのです。

「!」

するとなにやら店の奥の試着室から、
声が聞こえてきました。



「ネ~、コレ、チョットキツイヨ~」


あきらかにカタコトの日本語で、
店長に文句を言っている様子。

店長がカーテンを開けると、
中から外国人の方が出てこられたのですが、
その方が試着している半袖を見て
私は驚愕しました。



き、着てる!!!!!!!!!!!
ポーカーフェイス着てる!!!!!!!!!!




外人「ネ~、チョット・・・キツクナーイ?」

いやキツいかキツくないかでいえばサイズというより
その文字!!!!!!!!ポーカーフェイスて!!!
てかお前、英語圏やろ完全に!祖国の言葉!!!!


店長「そうですかねぇ?グッド。OKですよ。」

OKじゃないよ!!なにその感じ!!!!
グッド、にも力こもってないし、レジ打ちながら店長!!!!
外人だと思ってあきらか接客に手抜きすぎ!!露骨!!


そんな2人のやりとりを見て、私は焦ります。
なぜかと言いますと、実際にポーカーフェイス半袖を
着ている外人を見ていると、わりと悪くない。
むしろ、普通にかっこよくみえてきたのです。

一度ほしいと思ったけど、やっぱり辞めたもの。
なのに、他人が手にした途端、
もう一度ほしくなってしまう・・・。

それが人間というもの。

私は外人をギリリと睨みました。

外人は未だ、鏡の前で「ンー。ドウシヨー。」を連発。

いいぞ、諦めろ・・・お前が棚に戻した瞬間、
それを横からかっさらってやるわ馬鹿者がーッ!!!

外人「デモ・・・500エン。ヤスイー。」

ちきしょう・・・そうだ、500円だ!
たった500円なのに私は何を悩んでいたんだ!
愚、まさに愚。愚の骨頂であった・・・!

最初に目をつけていたのは
この私だぞゥ~・・・・。脱げ・・・よこせ・・・
ポーカーフェイス、よこせー!!!!!!



すると、その異様なまでの殺気に気づいたのか、
突然 その外人がバッと振り返りました。

私は思い切り外人を凝視していたので、
「ヤッベ!!!」と思いましたが
目をそらす隙などありません。

思いっきり、もうバリクソ目があってしまったのです。

その外人は私を見て、一言だけ
こう言いました。



「ナニ?」



OK!!!!!!!!!!!!!
YOUR ポーカーフェイス!!!!!!!!!!!!!